「40代で仕事を失ったから・・と焦って仕事を探すと後悔する」という話をします。(関連記事:40代からの転職経歴)
40歳の当時、勤務していたスーパーの職を失った私は、ハローワークにお世話になっていました。失職理由は、ライバル店が目の前にできたことでお客さんを取られたこと。廃業リストラです。
年齢的に「40代からの転職は厳しい」と言われがちですが、失職理由が自己都合で無かったのですぐに就職できると思っていたのはリアルな本音。妻からも大丈夫と励まされていました。
しかし、ハローワークに通う物のなかなか採用されない日々。私の見通しも甘く「職安に通い続ければ仕事もすぐ決まる」と思い込んでいました。
ただ、家からハロワまでの往復にはとても時間が掛かるため、通うだけでも焦り始めるプレッシャーに襲われます。
もうこうなれば「えいや」の勢いで仕事を決めてしまうおうという思考になっていきます。この焦りからの決断が、後悔を呼ぶことになりました。
40歳で転職して僅か10か月で退職。時間をもっとかけていれば・・
仕事が決まらないので焦りもピークに達していました。不採用も連発して10社前後でしょうか。応募しても落ちてしまう状況から、ハロワの他にも新聞広告やチラシ求人もチェック。
そのまま、目の前にあった求人で勝負に出てみたわけです。やはり選ばなければ仕事は決まる物ですね。選ばずに、手を伸ばした仕事に変えた途端に決まりました。
少し職場まで距離があるので不服だったものの、「背に腹は代えられぬ」と言わんばかりに応募。決まったのは、前職同様にスーパーです。これならノウハウも活かせるかなと。
こちらの会社は地元に根付いていたスーパーとして評判もよかったので、「なんとかここから人生をやり直そう」と思えました。
しかし、困った問題が起こります。採用されたのはいいのですが、私が想定していた遠くの店舗ではなく、さらに遠い距離にある店舗に配属決定。朝はとにかく渋滞に巻き込まれやすい場所です・・。
出勤する際に、早朝の6時に出発しなければいけないという状況にストレスが・・。ちなみに前職は8時くらいでも十分に間に合う場所でした。
正社員としてせっかく雇われたのに、、これでは移動時間で毎日を消耗すると思うようになりました。もう少し、あの時にゆっくり仕事先を選んでおけば・・と悔やんでしまうように・・。
「移動時間を入れると、かなり精神的な負担となる」
この事実に気がついても、時すでに遅し。
私としては妻子ある身なのでバイトを投げ出す学生のように辞めるわけにもいかず・・。努力して継続を目論見ましたが、わずか10か月での自主退職を選ぶことに。妻には申し訳ないと謝るばかり。
この経験からの反省ですが、「40代の就活ではいくら切羽詰まろうと焦ってはダメだ」と学びました。私も、いい勉強になったと今は考えられますが。
40代だから焦らないといけないのではなく、「40代だからこそ、しっかり仕事は吟味する必要がある」ということですね。
「焦りの心」が動くときは、必ず第三者に相談をした方が良い
当時は、本当に焦っていたのを覚えています。客観的な立場で相談できるのも、実質的に妻くらい。ただ身内に相談すると、それはそれで混乱を招きます。
妻自身も、家計はどうなるのか心配していましたし、夫が無職で安心できるわけもありません。結果的に、アドバイスを求める相手を間違っていました。
もし、今の段階で就職を焦っている40代の方がいるなら、まずは相談できる相手を探すことです。相談相手は第三者であるほど、客観的な事実で見てくれますから。
相談する相手がいなければ、転職エージェントや派遣会社などでアドバイザーさんに頼るのもいいでしょう。相談しつつ、すぐさま条件に合致する仕事も貰えます。
「焦ってしまうけど、安易に求人に飛びつくのはよそう」ということを、心の片隅に置いて頂くと幸いです。私の失敗談でもお役に立てるかと。