「40代で転職しても、給料を増やす方法はいくらでもある」という話をします。
40代転職と聞くと、あまり良いイメージを持たれない方も多いですよね。私も40代で3回転職した身ですが、特に気になったのは「転職によって昇給チャンスが無くなるのではないか」ということ。
ふつうに勤めていれば、昇給システムに乗っかっていられるのですが、40代中途採用というスタートでは会社が評価しないのではないかと心配になったのです。
しかし、昇給しないなどということは全くないんですね。これは私が転職した経験からも言えることですが、昇給もできるパターンとできないパターンがあるわけです。
「給料が増えない」と思っている人ほど、役に立つ話なのでチェックしてみて下さい。
あなたの給料が増えないのは、年齢(40代)のせいではない
「転職によって給料が増えなくなった」という人にたまにお会いしますが、それは大きな間違いです。昇給しなくなったのは、転職のせいではなく「会社の環境」です。
「会社によって、昇給パターンが全く別物である」と言えばいいでしょうか。私が見てきた会社でも、下記の3パターンで給料のシステムは成り立っていました。
必ずどれかに該当するはずですので、パターンを変えて昇給アップを狙ってみることが正しい方法。これに該当しないと、ブラック企業でもあるのでその段階で転職を意識されるといいでしょうね。
① 定期昇給で給料アップ
私が勤めてきた会社では、このパターンが多かったですね。「定期的に上がるなんていい会社だ」と思われるかもしれませんが、評価査定が行われる会社であれば分かりやすく上がります。
ただ、定期昇給が会社の風土になるので1年で1000円~5000円とかの世界です(苦笑) 「上がらないよりはマシ」くらいの感覚ですが、勤めれば勤めただけ上がるので理想形とも言えますね。
がっつり給料が上がらないので、妻からは気づかれないという寂しい思いはしましたが・・(苦笑)
② 昇進による給料アップ
最も多いのはこのタイプです。昇進して給料がアップしないと、実質的に仕事が増えて終わりですから。頑張って昇進するだけの価値がある会社と分かれば、しっかり上を目指すと良いですよ。
私の場合も、多少の役職手当を40歳まで務めていたスーパーではもらっていました。(潰れましたが)
定期昇給ではないので、給料も大きく上がり2~3万アップを経験しています。
職種にもよりますが、マーケティング企画を一時的にやっていたころは、マネージャークラスになれば5~10万ほど上がる話もありましたね。(途中で辞めましたが)
統括する責任レベルにもよるので一概に言えませんが、「上に行けば行くほど給料も上がって当然」のルールが分かりやすいのは確かです。
③ 配置転換で給料アップ
これもありがちな昇給法則です。私の勤めている部署は営業部なのですが、経理部からやってきた30代の男性が見事に昇給していました。
元々、経理部は女性が多く昇給チャンスに恵まれなかったそうです。そこで思い切って営業部への配置転換を申し出たとのこと。分かりやすく言うと、「カネになる仕事をさせろ」と会社に伝えたんですね。
営業部は、歩合の要素も強いので大変ですが、上手くやれば経理のころよりは給料も増えるのでやりがいに繋がった様子。
もともと彼の方が先に入社していましたが、営業部という意味では後輩になるので少し仲間が増えた感があり嬉しいですね。給料を抜かれないように頑張っています(笑)
どうあがいても給料が増えないなら、転職してしまった方が良い
この手の話をしていると、たまに「ウチの会社は何をやっても固定給なのでそんな昇給システムなんて夢物語ですよ」という人がいます。
確かに、今の時代給料が上がらない会社もあるんですが、さすがにこの3パターンのどれかで給料に差がつかない会社はありません。少なくとも私の見てきた会社の中では。
「雀の涙ほど」という表現にはなりますが、何らかの給料アップがあるのが当然です。アルバイトでも勤続年数によって、時給が上がるのは当たり前のこと。
もし、使われるだけ使われて固定給のままなら、転職してしまうべきでしょうね。交渉したりしてもいいのですが、会社の体質が「安く労働者をこき使う」という感じがあるので徒労に終わる可能性も高い。
もし「他社に移っても給料が下がったり、全く変わらない現状しかないのでは?」と思うのであれば、一度キャリア相談に行かれることをオススメします。
私もDODAエージェントで今の会社に転職していますが、給料の話などはしっかり詰めてきたので大満足。
「40代だから・・」と過小評価せずに、働いたら働いた分だけもらうという当たり前を追求した方が人生が豊かになりますからね。家計にも影響を与えるので、奥さんや子供たちのためにも仕事を見つめ直すいい機会になるはずです。