「履歴書の趣味には書かない方がマシな物もある」という話をします。
40代になって転職を始めた際に、私は履歴書に苦戦していました。志望動機やスキルなど考えながら埋めねばいけないところが多かったからです。
そのため、趣味のような項目になると気持ちがラクに。「よほど変わった趣味でなければ、好きなことを書いておけばいいか」と思い書いていました。あまり誇れる趣味もないもので(苦笑)
しかし、20代ならまだしも40代。さすがに好き勝手に書いていたのでは、面接官への印象を残せないどころかマイナスになることさえあることを知ります。俗にいう「書かない方がマシ」というレベル。
「趣味くらいしっかり書けている」と思っている40代の方ほど危険なので、私の失敗談を踏まえてチェックをお願いします。
趣味に良いも悪いもあった!?趣味で判断される人間性
私が40代に入り就活した際、何かにつけて不採用が続いた時期があったことはブログで述べてきた通りです。原因を考察して、転職エージェントなどでも指導されたことから改善してきました。
その中で、趣味の部分に関して指摘されたときには少し意表を突かれた気持ちになりましたね。それは、「趣味だけで判断している面接官も世の中には多くいる」と言われたからです。
たとえば下記のような人物3人がいたとして、採用を考える際に何らかのイメージが浮かぶはず。
- Aさん 「ゲーム」
- Bさん 「テニス」
- Cさん 「映画鑑賞」
どれが良い・悪いの話ではないのですが、「採用後にこの人物と関わる」と思われる前提で読まれていることは意識すべきです。
面接官から見て、「ウチの職場はゲームの話はあまりしないんだよな」と思われればゲーム趣味は損ですし、「映画は一般的に見ている社員も多いので輪に入れるかな」と思われれば得。
「テニスをしているなら体力があったり活発な部分があるのかな」と想像が働くということですね。
趣味でその人を判断することは差別になりますが、「仕事場におけるスペック」として見た時に判断材料になることは言うまでもありません。
では、書いた方が良い趣味。悪い趣味とは何なのか?についてまとめて終わります。あくまで履歴書・面接で優位に立ちやすい趣味の話なので、書かれている趣味に優劣をつけるわけでは無いことをお忘れなく。
履歴書に書きたい趣味は「学習性・主体性・話題性」の3つ
私が教わった履歴書に書くべき趣味は、「学習性・主体性・話題性」が見える内容でした。
●学習性
学習性とは、自ら学ぶ姿勢が見える趣味を指します。何でもいいのですが、ただ趣味をやって終わりでは無く継続していくことで成長できるようなイメージ。
最近だと将棋の藤井四段が活躍されていますが、まさに「将棋」や「囲碁」などは戦略を練って試行錯誤を繰り返す遊び。趣味であると同時に思考力を鍛える勉強にもなっているわけです。
考えることを趣味にしていると、印象的にも悪くならないですよね。
●主体性
主体性の見える趣味というのは、何か自発的な行動を連想させること。
「お酒」を趣味に書くと、ただの酒飲みで終わるところですが「飲み会を開く」などだと違います。
飲み会は「じぶんから動き、人と接するコミュニケーション力」も必要なため、主体的に動ける人物でないと書けない内容。これも評価対象になる内容ですね。
●話題性
話題性とは、大半の人が知っていることで、かつ興味を持ってもらいやすい内容の趣味を指します。採用後は話すこともない手探り状態ですから、その人のことを知る手掛かりは履歴書のみ。
そこに、みんなが触れやすい趣味が書かれていると安心されるわけです。「映画鑑賞」などが代表的で、面接官も「おすすめ作品は何ですか?」と聞くこともありますからね。
これらをメインに組み立てるのが、履歴書に取っては良い趣味と言えます。
悪い趣味は「自己完結型」
ラストですが「履歴書に書かない方がいい趣味」の相場は決まっています。それは「自己完結型」であること。
私も書いていたことがあるので大きい声で言えないのですが・・(苦笑)今だとスマホゲームなど、完全に一人で遊んでいてまるで広がる話も広がらないタイプの物。
20~30代くらいだと遊んでる方も多いですが、転職を控えた40代が熱心にスマホで遊んでいても・・という話。よっぽどIT分野など、スマホを触ることが仕事になるなら話は違いますが。
「読書」なども内容によっては分かれるところ。小説を読むのと、ビジネス書を読むという差だけでも意識的な話で差が生まれます。
仕事への向上心からくる趣味なのか、それとも単純に物語を読んでいるだけなのかといった具合に。
こういった面接官を通すことで、趣味がどのように変化するかは考えて書くべきです。職場や業種によって合わせるなど、工夫をすることで「活用できる趣味を書くべき」という話でした。
それでも心配な方は「書かない方がマシ」と思わせないよう、プロにチェックしてもらうのも一考。
私の場合、DODAでアドバイザーの方に履歴書を見てもらうようになって採用が決まりました。やはり第三者目線で、専門家に判断をゆだねるのもオススメです。
ぜひ趣味を見直し、採用を勝ち取れる道を進んでください。