「有給の取り方を教えている人の話は参考にしない方がいい」という話をします。
挑戦的なことを言っていますが、世の中には「有給取得の方法論」が多くあります。私も有給を取って家族旅行した話を先日書いていますが、取れるモノなら誰もが取りたい権利ですよね。
しかし、「有給の取り方」における方法論はあまり参考にしても仕方が無いんですよ。なぜなら、取り方を意識しないといけない段階で有給取得に厳しい会社で働いているからです。
そういう会社では有給を取ることで得られるメリットよりも、デメリットの方が増えがちなんですね。本質的に考えるなら、有給の取り方を教わるくらいなら転職すべきだと私は思います。
木を見て森を見ずという言葉がありますが、まさに本質を考えるきっかけにして欲しいと思い筆をとりました。
有給取得しても、なぜか負担を背負うような会社が多い
有給で得られるメリットは、本来とても嬉しい物でなければいけないはず。休んではいるもの、お金が貰えるという「会社員に取って有利な権利」ですから。
それなのに、会社によっては有給を取ることで社長に過剰な感謝が必要とされたり、周りの従業員に借りを作ることにもなりがち。
特に、有給を1回だけでも取れたらいいという考えを持った人は考え直すべき。
私が以前勤めていた会社で、有給が取りにくい職場があったのですが、それでも有休を取った人がいました。旅行に行きたいということで有給を取っていましたが・・。
その人はどうなったかというと
- 周りに対して申し訳なさそうに配慮して出発
- 戻ってからは次は別の人が有給を取らないと2回目が取りづらいという状況
こんな感じになってしまいました。学校で言うところの"ずる休み"でもしたかのような空気が流れるようになったのです。
こうなると、何のために有給を取っているのか分からないですよね。有給を取っただけで周りに気を遣わないといけない負担が、目に見えないところで増えたとも言えます。
意外とこういう会社は多く、そういった場所で働く人が「有給取得の方法」などと検索している実態があるわけです。もうそういう一時しのぎな有給取得論は卒業すべきでしょう。
有給休暇が取れたら良いという方法論は現代では終わりを迎えている
私が言いたいのは、「有給休暇が取れるだけの方法論を知るのは意味が無い」ということです。有給が欲しくなったら、周りにお伺いを立てていかねばいけないのは面倒。
それを考えている人がとても多く、有給を取るためにサービス残業をしていたり、負い目を感じつつ働くのっておかしいんです。
私も30代のころ働いていたスーパーで、有給を2日ほど取ったんですけどね・・。連休を取っただけで何とも言えない空気の中でしばらく働いた苦い思い出があります。
当時は「どういう言い回しなら周りによく思われつつ有給が取れるか」と考えたもの。
でも本質的に考えれば、そういう問題が起こっている時点で良い会社で働いていると言えなかったわけです。
まさに有給という木ばかりを見て、ふつうに取れる権利という森を見ていない。木を見て森を見ずという状況で働いた参考例です。
「有給取得」に重きを置いて働かれる方は、40代くらいになると多いと思うんですね。
たとえば子どもさんがいると、やはりどこかに連れて行ってやりたいですし、家の予定として時間が欲しい時もある。
そういった時に、有給が取れないしがらみを背負うなら思い切って転職する道もあると思うのです。私自身も40代転職した身ですが、環境改善によって有給も取りやすくなりました。
もっと広い目で労働を考えられるといいのではないかと思い、私なりの有給取得の本質論を語らせて頂きました。
転職エージェントや派遣会社などでは、有給取得率についても聞きやすいので活用される方はチェックしてみるといいですよ。
たとえば私も使ったDODAはアドバイザーさんも丁寧でとてもオススメです。