「40代が転職に成功しやすくなる履歴書の書き方」を、私の書き方を実体験ベースで紹介します。私の経歴を公開するので、参考にして下さいませ。
私の経歴をまずは公開します。
22歳 家電量販店に就職(2年で辞める)
25歳 工場労働(1年で辞める)
27歳 飲食店でアルバイト(フリーター3年)
30歳 スーパーへの正社員入社が決まる
40歳 リストラによりスーパーを退職
40歳 再就職して別のスーパーで勤務(10か月で退社)
41歳 マーケティング企画会社に採用される(2年間で退職)
44歳 営業マンとして採用される
46歳 ~現在
こう見ると、40代になる前にも転職経験が多いため、パッと見ると履歴書を作るのに大変なイメージが浮かぶかと思います。(参考記事:私の大まかな40代経歴)
しかし、私はこの経歴をじぶんなりに表現することで採用を勝ち取ってきました。そこで必要なポイントを踏まえてお伝えします。
40代からの履歴書作成のポイントは「短縮」である
そもそも私の経歴を見て「すべての経歴を書かなければいけない」と思う人は履歴書を書くのが苦手な方です。断言できますが、正しい書き方など存在しないのが履歴書。
履歴書や職務経歴書を何のために使うのかを考えれば分かりますが、面接を受けるためのアピール材料にする必要があるわけです。
いわば、相手に気持ちよく目を通してもらうためのアピール書類。間違えてはいけないのですが、履歴書は「すべてを知らせるもの」と思ってはダメ。
「相手もこの人材の良いところを見たい」と思っているのですから、逐一じぶんに起こっていた就職や転職の状況を記載しなくてもいいのです。
例えるなら、結婚する前に過去の異性関係を気にするようなもの。ウソも方便ではないですが、事細かに相手に知らせないのもある種のマナー。それに似ていますね。
(余談ですが、ウチの妻が過去に付き合っていた男性の数が10人を超えていたのを、結婚後に知りました・・私は2人くらい 汗)
話が逸れましたが、見せる履歴書を書くポイントは「短縮」することです。
つまり書かれた経歴を見せられて、読み手が「この頃に仕事を辞めた理由は?」とか「なぜ転職回数が多いの?」と不安になるものを書かないこと。
もし不安にさせるような内容になるなら、始めから書かない方が良いということです。それでは、実際に私の経歴を元に履歴書を公開します。
40代になって作成した履歴書 (44歳で営業職に採用された当時の内容)
作成イメージとしては、履歴書を受け取った側が「ああ・・不採用コースだな」と感じさせない物にすることです。
よくある履歴書の勘違いとして、経歴をそのまま真実として書いている人がいますよね。でも述べてきたように、短縮できるところは短縮してしまうべき。
読み手が「あれ?」と思うことになれば、採用が遠のくからです。最初から不採用になりそうな要素を入れるくらいなら、応募しない方がマシだとさえ私は考えます。
【44歳で営業職に応募していたころの経歴書】
22歳 家電量販店に就職(5年で辞める)
27歳 飲食店でアルバイト(フリーター3年)
30歳 スーパーへの正社員入社が決まる
40歳 倒産リストラによりスーパーを退職
40歳 再就職でマーケティング企画会社へ入社(3年間で退職)
44歳 就活中
どうでしょうか?かなりスッキリと短縮させてしまっていますが、冒頭でお見せした経歴とはまるで違うのがお分かり頂けたかと思います。
これで、私自身は3回も40代前半という短期間で成果を挙げているのです。お気づきの方もいると思いますが、ポイントをまとめておきますね。
① 直近の勤務実態がいちばん重要
40代求職者の中には、20~30代のころに転職を繰り返していたり、働いていない時期があったことを気にしている人もいますよね。私の場合もですが、すぐ辞めていたのでお気持ちはわかります。
しかし、それを企業に伝えたところで意味もありません。また、企業側も40代の求職者のむかし話などは興味がないんですね。それよりスキルや経験として知りたいところはあると思いますが。
そこで40代に求められるのは、直近の勤務実態です。私の場合は、30代はずっとスーパーで働いていたので、特に書き換える必要もなかったのですが。
40代という部分では倒産リストラに遭い、再就職したスーパーでも10か月で辞めるなど不安な要素が強くでていました。そのため、10か月で辞めた話は消しています。
また20代のころもサクッと短縮して、転職経歴から工場勤務を削除。1年で辞めたことを伝えるメリットはないですし、転職回数も少なく見えるからです。
それよりも30代後半~40代にかけての仕事ぶりをアピールできる内容に見せる。これに尽きます。
② 削除した経歴は追及されないので心配していない
「経歴に不要なものは短縮して消す」と書きましたが、こういうと「過去の経歴は調べたらわかるのでは?」という方が出てきます。
確かに、調べたら経歴というのはわかるのですが、実際問題として企業側が過去を調べるには限度があります。わざわざ面接に来る人の経歴を、一から調べ直すなんてありえないわけですから。
もちろん、探偵でも雇って厳密に過去を掘り下げれば見つかるものでしょう。ただ、経歴を良く見せるために多少の話ならキレイに書き換えるということに問題はありません。
実際に私も過去の不要な経歴は消してきたのですが、特に突っ込まれることもありませんでした。
私の妻も似たような履歴書の書き方をして、ごまかしてきたらしいです。彼女もまた、特にバレたり追及されることはなかったと言っています。程度の問題で誰でもやっているかと思いますね。
これは「会社側は求人を出しているけど、勤務時間などがその通りにならないことが多い」という話に似ています。会社も、求職者も「お互いに良く見せたい」という事実がありますから。
そこを細かに調べることは、求職者が会社内部を見れないのと同じで知るのはなかなかハードルがあることを物語っているのです。
逆に述べてきたように、面接して頂く際に「会う前から結果がわかる」ような経歴を差し出す方が失礼だとさえ思います。見て頂くなりの経歴を出さないと、企業サイドの手間暇だけに終わるという意味ですね。
さすがに運転免許がないのに、ドライバーとして勤務をしていたというレベルの話になると問題です。少しくらい働いていた経歴をカットする程度なら心配することはありません。
まとめ 履歴書を厳密に書いていたらラチがあかない
今回は、「履歴書は厳密に書かなくていい」という趣旨でお伝えしてきました。なにより、40歳でリストラされた当初の私が、クソ真面目に書いてきた人間だからです。
冒頭のマジ経歴でかなりハローワークでは不採用を受けましたし、何度もチャレンジしていました。その際にやっていなかったのが「採用される履歴書」を書かなかったということ。
私は40代の就活に焦りを感じたため、履歴書の添削セミナーなどにも参加してきました。その際に講師の方に教わったのは、「正直過ぎて損をしている人が多い」という話。
嘘八百を並べるのはさすがにダメですが、かといって正直者として事実をすべてさらけ出すのも損をするとのこと。マジメ過ぎてびっしり履歴書の経歴欄が埋まり尽くす人もいるそうです。
でも、こういった過去の話を厳密に書いていたらラチがあかないのも事実なんですね。受かるために書くなら、受かるように作成する。これが、履歴書を作るための基本思考になると覚えておいてください。
40代のみなさまには、私の経歴サンプルを元にぜひ効果のある履歴書を作成していただければと思います。
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「短所は書けるけど、長所を書くのに悩んで時間が過ぎている」といった問題を抱えがちな方は、試しに使ってみることをオススメします。
私も妻と共にやってみましたが、どちらも結果が当たっていたので驚きです。履歴書にそのままコピーできる内容のため、お勧めの就活ツールです。