「40代からの就職に、飲食業界を選ぶのはどうか」という話をメリット・デメリットを含めて語ってみます。
というのも、昔お世話になったバイト先に2次会で行ってたんですね。
(ちなみに私は20代後半に飲食店でバイトをしています。年に1度くらいですが今でも使っているお店です)
当時のバイト体験を含めて、オーナーと話してきました。
当時は店長でしたが、今はオーナーのようで。いいポジションにいるようで、ためになる話が聞けました。
そこで、40代から飲食を目指そうと思う方へアドバイスを書いてみます。もし40代から飲食業界へ転職をお考えなら、ぜひ参考にして下さい。
飲食業界は、40代でも昇格しやすい業種
よく飲食関係の求人には、「店長候補募集」と添えられているのを見たことがないでしょうか?
あれは実際に候補生を募集していて、仮に年齢が40代でも年齢制限が無ければ応募可能になります。
もちろんやる気を持って取り組む必要はありますが、若い頃に入社してキャリアを積まないと出世できない業界に比べて夢があるんですね。
私もバイトを3年ほど経験しただけですが、30代後半で入った男性が昇格していったのを目の当たりにしています。
雇われとは言え、店長として働けるようになれば収入も大きく跳ねます。
オーナーと話していると、今も42歳の方が入ったばかりで頑張っていると聞きました。脱サラに飲食店が使われる多いのもよく聞く話です。
下積み経験が必要ではある物の、頑張り甲斐ややる気といったモチベーション維持には十分な環境です。
独立開業を狙う事も可能
ちなみに、独立してお店を持ちたい人も飲食の世界では多くいらっしゃいます。
飲食業界に転職すると、イチからお店のノウハウを知っていくので独立向けに勉強できるんですよ。
途中で辞めないという前提は必要ですが、バイトとして働くことに始まり上の立場になるにつれて指示や仕込みを覚える。
これは会社勤めだとなかなか難しいんですよね。
経理部や営業部など、部門別に業務も分かれていて役割分担の中で働くからです。
断片的な事はわかるけど、経営と考えるとイメージできないサラリーマンが多いのはそういうこと。
飲食の世界は「あれが出来る、これが出来ない」みたいな流れにはならず、みんな成長して覚えて行きますから。
そういう意味で、将来的なスキルアップも期待できます。
無資格・未経験からでもどんどん採用している
最大のメリットとも言えるんですが、無資格や未経験者から雇われる道がとにかく開かれている事。
飲食の世界は高校生くらいから、定年間際の方まで幅広い年齢層が働くことが可能なんですね。極論、メシが美味ければいい世界。
私も20代のころ何も知らずに入りましたし、オーナーに聞くと今も採用する際に特に基準はないそうです。
過去に飲食をやっていた人は有利ではあるんですけどね。求人などを見るとわかりますが、未経験者からのスタートに優しい。
よっぽど食器洗いが遅いとか、包丁一つ使ったことが無いという40代もいないですからね。
不器用でも、地道にやれる仕事になっています。
年の離れた若者はもちろんいる
気になるところで言うとバイトで働く10代~20代の人と上手くやっていく必要があることでしょうか。
飲食の世界は極端ですが、若い世代が多く支えています。
バイトでお金を稼いでいる人も多く、私の若かりし頃のようにフリーターもいます。
逆に完全に独立を目指してばっちり正社員でコミットしている人もいます。
この極端な年齢差をどのように感じるかという点は考えると良いかと。プライドが高く、「若造に教えを乞うのは無理だ」と思う方には向かないので。
逆に若い世代に教えてもらう事を気にしないなら、どんどん伸びて出世できる環境です。
店によっては雰囲気で入社できないこともある
オーナーと話していて、例外的に不採用になる人材も聞いています。
「だいたい採用しているけれど、店の雰囲気に馴染めそうにない方は落とす」との事。
どういう意味かというと、ダイニングバーなど店の内装はもちろんスタッフもオシャレ系の人が多いところは相応の人を求める傾向にあるという話。
面接でバッチリ髪を整えて、清潔感あふれる事が伝わればいいのですが。
オシャレな店に冴えないスタッフが出ていると、店の雰囲気や品格を落としかねないですから。
アパレル系なども若い子が目指す際に、店の雰囲気に馴染めなさそうなタイプが落とされる理由に似てますね。
飲食独自のノウハウは他業種では使いにくい
「飲食でやっていく」と決めて頑張れるケースなら良いのですが、飲食はノウハウが一般職では使いにくいところがあります。
食材の発注や管理は、たとえば私どもがやっている営業職では特に必要ないですからね。
料理を作る際の手際なども、専門でやっていくなら必要ですが事務スキルとは別物。
もちろん、どんな仕事にも偏った分だけリスクは生まれますけどね。
私はスーパーで働いていましたが、接客の基礎みたいなところだけ継承して次の仕事に生かした程度。
何にでも活かせるスキル・ノウハウを求めている方は注意が必要です。
就職する店を間違うと、ブラック飲食店になってしまう
これは気を付けた方が良い話で、今も問題になることはあるんですが。ブラック飲食店にだけは入らないようにすべきです。
もし今現在でブラック企業で働いていてたら普通に辞めると思うのですが、飲食業界も同じ。ブラックは絶対に避けましょう。
仕込みの時間から呼ばれ、大幅に契約時間より多い業務をさせられる。
残業が常態化しており、サービス残業の状態がまかり通っている。こういう環境は実際にあります。
入社する前に、しっかり詰めて話しておくことでトラブル回避になるので気を付けましょう。
40代から好条件の飲食店で働く方法とは?
飲食業界の求人を探そうと思うなら、まずはリクナビNEXT をチェックしておきたいところ。
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どうしても表に出ている物は、若者向けになっていたり年齢不問で激戦区になっていたりするんですが。
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40代という年齢だけで考えると、何かと億劫になりがちです。
しかし飲食の世界に限っては、年齢制限が非常に緩い傾向にあるので狙う価値があります。
もう40代だから・・と諦めている方ほど、まずは探してみましょう。
調べてみた未来と、調べなかった未来。どっちが良い未来になっているか想像しながら頑張ってください。