「会社に相談できない」という状況は、ネガティブなようで実は良いという話をします。
職場での悩みは、会社内での解決を目指さない方がいいです。人事部に異動してから、「やっぱり職場で悩みを打ち明けるのはリスクがあるなぁ・・」と思う事がありました。
40代の男性ですが、精神的に病んでいて「会社を辞めたい」と相談に来られてたんですね。(私は人事部で働いているので相談窓口が社内にあります)
しかし、相談窓口といっても会社の人間が応対するのでいわゆるカウンセリングのプロなどではありません。
辞めたいという人がいた場合、「はいそうですか」と辞めさせていては人事部の仕事にならないジレンマがあります。これが一般的な引き止めに該当するところもあるんですが(汗)
- 「もう少しだけ頑張ってみないか」
- 「仲間に打ち明けてサポートを受けながら働かないか」
こういった感じで相談者を説得する風景を目撃しました。もちろん40代の男性なので、そのまま辞めるよりは残った方が仕事を失う恐れはなくなるんですが。
それでも病んでいるのであれば、一度リフレッシュも兼ねて休む必要があるんじゃないかと思うばかりです。
私も精神的にタフではないので、一度辞めたいと思うと休ませてもらうということも負担になるんですよね。
このように、会社に相談したばかりに足止めをされては気持ち的に苦しくなるということがある。そのため会社には相談しない方がいいんです。
会社での相談はアウェイだと認識すべき
よく上司などから「悩みがあるなら何でも言ってくれよ」と言われる人もいますよね。私はこういった発言をする上司に疑問を持つべきだと思います。
何でも相談してくれと言われても、相手は会社との繋がりがズブズブな上司。
仮の話ですが、今の私ですら「仕事を辞めたい」と社内の人間に言われたら微妙なポジションです。
相手の気持ちを尊重して、辞める方向に後押ししてあげたくても「辞められたらまた人材募集することになるな・・」と頭が働きます。
同時に、人事部で働きながら辞める事を後押しした人材と言われても困りますから、やはり慎重にならざるを得ない。
そう考えると、社内で相談することはアウェイな環境でわざわざ弱みを見せにいくようなもの。
仮に何の利害が無さそうな平社員の同僚でも同じですよね。社員が一人いなくなれば、補充するまでの期間は忙しくなりがち。
みなさんも「今、会社を辞めると周りに迷惑が掛かる」とか「誰かに辞められると回らなくなる」という不安を持ったことがあるのではないでしょうか?
利害関係が無さそうに見えても、会社で相談する以上はアウェイ環境だと認識しておきましょう。
誰に相談するのが理想的か
私が会社で相談できない事を「良い事」というのは、前述してきたように職場で打ち明けてもなかなか上手い解決策に続かないからです。
逆に相談に適している人と言えば、家族や友人というポジションの人たち。あなたがどこで働こうと影響は少なく、第三者的に考えてくれるというのがポイント。
私の場合は、家族を支えるので鬼嫁に相談するのは必須でしたが(汗)
そんな鬼嫁でも、働いてくれれば問題ないということでサポートはしてくれます。
自分自身がどこで働き、どういう仕事をしようと相談を受けた人には影響がないのがポイント。
会社内で相談できない人ほど、外で相談する傾向があるのですが「良い事」だと認識しておくといいです。
ちなみに、会社内で友人がいる場合でも相談は控えるべき。
友人としての関係なのか、仕事の仲間なのか境界線がブレブレですし、相談された相手も「できれば友人と働きたい」と思い引き止める人が多いからです。
会社内で相談してもいい内容
ちなみに、会社で相談してもいい内容があるとすれば「仕事について」のみですね。仕事なら分からない事や躓いたことで抱え込むのはナンセンス。
少しでも早くアドバイスを貰ったりフォローを受ける必要がありますから。
今回お話したのは辞めたいとか、人間関係がしんどいとか。会社の待遇など、自分ではどうにもできないところは触れない方が良いです。
「仕事の内容以外」で悩む場合は、専門のプロカウンセラーなどが無料でいるので頼ると良いですよ。
悩み別に頼る場所の一例に
- 会社の人間関係やストレス・愚痴→ハロワの相談窓口(無料)
- 転職するため仕事を辞めたい→コンサル付き人材サービス(無料)
こういった具合に、会社内で相談しなくてもいくらでも助言が貰えます。変にアウェイ環境に身を投じるより、少しでも解決しやすい場所で相談するよう意識してみて下さい。
DODAなどは、仕事を辞めたい状態にあったとしても辞める前に新しい職場と比較して検討してくれます。
辞める前に相談して、条件的に良さそうなら次に行く。難しそうなら残ると言った作戦に出られるので、個人的におすすめですよ。