「スキルの付かない仕事からスキルを得る方法」を伝えてみます。言葉だけを見ると、矛盾してるんですけどね・・。
年が明けてから、春に向けて仕事をお探しの方もいると思います。私の経験上、年明けから春に向けて求人が増え転職を考える人も多いので。
そういった中で仕事を探している方は「この仕事は将来的なスキルに繋がるだろうか」という視点で見ることも増えてくるはず。
単純作業で同じことを繰り返しても仕方がないと思っている人などは、給料よりもむしろスキルベースに考えています。
しかし、スキルが付かない仕事なんていうのは世の中には無く、結局のところ本人の受け止め次第なんだなと思うようになりました。
私も過去は、スキルになりにくいと言われる仕事もしていた身。今にして思うと、何でもスキルになるよねという話です。
世間的に思われているスキルの定義は偏りがある
40代にもなってくると、仕事に対して可能性を求めるようになります。お金だけ追いかけたり、人間関係の良いところを探したりしていた若い頃とは意識が変わるんですよ。
家族が出来たりするので、どうしても一家を支える意識からスキルアップを求める傾向が強くなります。
ただし、世間的に思われているようなスキルは偏りがあるんですよね。
よく言われるのが「転職しても使えるスキル」。私の場合は今は営業職に就いていますが、同世代の友人から「営業はどこでも使えるスキルだよな」と言われたりしてるんですね。
でも、これも誤解だらけ。
営業マンをやっているからと言って、必ずしもビジネスマナーや交渉術にたけるかというとそうでもない。
同僚の中には、本当に営業をやっている人間の言動なのだろうかと思うほど雑な人もいます。要は、意識的にスキルにしようとしているかどうかが重要。
これがスキルが身につく、身につかないの基準に置かれるべきポイントです。
何だか職業だけ見てスキルが付くものと付かない物を分けている世の中の基準はおかしい。そう思える見識が必要です。
単純労働から得られるスキルとは?
私で言うなら、40代になるまではスーパーで社員をしていました。世間的には似たような事を繰り返して、スキルらしいスキルも得られないと言われたりするんですが(苦笑)
しかし実際のところは、やはり本人が真剣に仕事に取り組んでいてればスキルに変わるんですね。
営業マンになった私だと、以下のようなことがスーパー時代に培われていました。役に立っています。
- 顧客に対するマナー、礼儀を意識した姿勢
- 手際よく物事を進めて店頭に品出しすることで効率化の意識を持てた
- 男性には鬼門のおばちゃんパートなど人間関係を学んだ
そんなに役立つスキルじゃないと人は言うかもしれませんが、結果的に私はこれらを真剣に取り組んでの今があります。
営業先はスーパーのお客さんと違えど、大事な顧客に間違いありません。
効率化の意識は、デスクワークの際など急がねばならない時に頭がフル回転してくれます。
男性が多い職場なので、おばちゃんと働いたことに比べればイージーモード。人の関わり方も学べていたと思います。
こうやって、単純労働と言われるスーパーの作業ですらスキルになっていました。
もっと仕事につかえるものがスキルという考えもありますが、根底にある基礎スキルは過去の仕事で間違いなく詰み上げられました。
心構えは必ずスキルに変わる
世間にあるスキルは本当に多様化しています。
プログラミングを書ける人など、まさにスキルその物。ただ、これは露骨に誰もが出来ないことだからスキルと言っているだけのケースでもあります。
転職する際に、何をスキルにして履歴書を書けばいいのかと悩む方も多いのはこういう勘違いですよね。
ちょっとしたことでいいんです。
スキルというのは派手な特技ではなく、何気ない時に気づかれないけど出来てしまうさりげない個性みたいなもの。
心構え次第で詰み上げられるので、仮に単純労働からでも見つけられるはず。
単純という言葉が誤解を生みますが、シンプルだからこそ極められることなので。
新しいスキルを転職して身につけたいと考えている方ほど、まずは意識改革を目指すようオススメしておきます。
春に向けて求人が増えています。スキルアップの意識を大事に、仕事を探されてみてはいかがでしょうか。